キンケイドはぼりぼりと頭を掻くと気だるそうに口を開いた。

「オレもここに、友人の葬式に駆けつけたのさ」

「喪服を着ていないようですが……」

ジーパンにジャンパー姿の彼に訝しげに尋ねると、キンケイドは遠い目をして微笑む。

「形式張ったことが嫌いな男だったんでね。まぁ、普段どおりにお見送り程度の軽~い気持ちで来てやったって訳さ」