研究所からはくすぶった煙が何箇所も立ち上っていた。

そこここに人が倒れている。

僕は急いで厨房を目指した。

走りながら、オレンジ色の袋に包まれた遺体が数体、ストレッテャーに乗せられて運び出されているのに遭遇する。

「まさか……」

胸騒ぎを覚えた僕は厨房へと急いだ。