「お前が捕まったら、オレの職人としての評価が落ちる。お前が……無事逃げ果せたらお前と親友として再会できる。それだけのことさ」

彼は、初めて笑顔を見せてくれた。

「さぁ!行け!ミラクルボーイ!」

僕は、銃を手に強く握り締めると、ダクトを目指した。

「絶対!絶対!!助けに来るからね!!Mr.アンダーソン!」

「ジョージだ」

「え!?」

「親友なんだろ?オレ達は」

「うん!必ず助けるよ!ジョージ!待ってて!!」

僕は大声で叫ぶと、素早くダクトに身を投じた。

「お前にアリシアの加護を!」

遠くにジョージの叫ぶ声を聞きながら……。