ベッドにつっぷしていると、規則的に窓をコツンコツンと叩く音がした。

雨風の音にしては変。

私は窓を開けて、周りを見渡す。

「トオル君!!」

2階の窓から見下ろすと、制服のままスポーツバックを肩から下げたトオル君が立っていた。