私は、膝に置いた手を握り締めると、下をうつむいたまま言葉を振り絞った。

「もういいから。お願い。私を家に帰して……」

全て私の中途半端な弱さが招いた罰なんだ。

最後の最後まで、かずにぃのこと、拒絶しきれなかった自分がいた。

体を許してしまった自分が……いた。