私はそれでも、かずにぃの手を払い、トオル君の前に立つ。

「気付いてしまったの。かずにぃを、愛してるって」

「ハルナ……」

かずにぃはそれだけ言うと、顔を背け、もう何も言わなかった。





「だから、私、抱かれ……たの……。昨日、かずにぃに……」