「ごめん。言ってる意味が良く分からない。僕は、明日も、明後日も、その次の日も、毎日、ハルナに逢いたいよ。君は、違うの?」

この時、はっきりと分かった。

本当のことを言わなければ、彼をずっと苦しめ続けるだけなんだって。

だけど、本当のことを言えば、彼をさらに苦しめてしまう。

ううん。

軽蔑される……。

この優しい瞳を、私は永遠に失ってしまうんだ。

どうしたらいいの?

なんて言えばいいの?

何とか持ち応えていた空は、重々しい雲に覆われ、やがてポツリポツリと雨を連れてきた。