「そしたら、片岡君、『いいよ。付き合おう』って。でね、片岡君、すんごく優しくて、それで……」

私はずぅぅぅぅんと、暗い闇の中に沈んでいくような気がした。

「彼、優しく抱きしめてくれて、……そのまま、私達……」

ガタン

私はもうそれ以上聞いていることが出来なくて、席を立ち上がった。