だけど、お互いが2、3歩歩き始めたところで、お姉さんが私を呼び止める。 「あ!やっぱり、ちょっと時間もらえるかな?」 もしこの時、この問いかけに応じなければ、運命の歯車が狂うことはなかったのかもしれなかったのに……。