重々しい空気が私達の周りを包む。

かずにぃよりも、トオル君が好き……。

トオル君と一緒にいる時は、それをはっきりと確信することが出来るのに……。

なんで、こんな風にひとたび離れると不安が忍び寄ってくるんだろう。


「ははっ。タイミング悪いよな。オレ達……」

かずにぃの声に、現実に引き戻される。

かずにぃはソファに座り込むと、思い詰めた目をして考え込んでいた。