かずにぃの両手が私の頬に掛かる髪を優しく掻き分けてくれる。


さっきとは違って優しい瞳……。


少しほっとする。


「あ、ありがと……」


私も何とかかずにぃから体を離すことに成功し、髪をかき上げていると、不意にかずにぃの両手が私の頬を包み込む。



「……好きだよ、ハルナ。ずっと好きだった」



かずにぃは微かに呟くと、私の唇に自分の唇をそっと重ねる。