本当に変わった男の子。

彼の胸に、そっと寄り掛かる。

まるで羽が生えたみたい!

フワフワして……

ワクワクして……

すごく気持ちいい。

「トオル君って、ホント、不思議。それに何でもできるんだね」

「そんなことないよ。出来ないことばっかりだよ。

特に、今は……どうしたら僕の目の前にいる女の子に、僕のことをもっと好きになってもらえるのかドキドキしてるしね」

トオル君は、はにかんだように笑いながら、その場に立ち止まり、私にそっとキスをした。