「そこじゃ、な・く・てぇ~、シャツの胸の辺りのことを言ったんだけど……」

みんなの疑惑の目は私の方にも向けられる。

「この二人、チョーあやっしぃ~」

「なんかあったのぉ?」

「俺、ハルナちゃん狙いだったのに、なんでトオルが連れ出してんだよ!」

「それを言うんなら私こそトオル君狙いだったんだよぉ」

皆が皆、大きな膨れっ面をしながら、私たちを睨む。