「どうしたの?」

「佐々原達、今、カラオケボックスで雨宿りだって。それが終ったら、家に来るらしい。それで……」

「それで?」

藤枝君は、バツの悪そうな顔をして首の後ろに手を当てる。

「僕達の姿が見えなくなったから、まさか、ラブホにでも入っているんじゃないだろうなって言ってたよ」