藤枝君は、私が嫌がることはしないって言ってくれた。

だから、大丈夫。

それなのに、バスルームで藤枝君がシャワーを浴び始めた音を聞いただけで、体がどんどん熱くなる。

藤枝君はどんな気持ちでこのベッドの上で「利用案内」とか読んでたんだろう。

『……僕は好きだよ。君のことが』

藤枝君の言った言葉を思い出し、今更ながら胸が大騒ぎしてしまう。