話している間に、確かにブクブクの勢いがなくなって来た。

「ホントだ。藤枝君の言った通り止ってきたよ」

って、胸を撫で下ろして……いる場合じゃない!

「な、なんで藤枝君が、そこにいるの!」

「それは、ハルナちゃんが叫んでたから?」

「叫んでも来ちゃだめ!」

「難しい注文だなぁ」

藤枝君は、髪をクシャクシャにすると、後ろ向きのまま部屋に戻っていった。