すると、藤枝君はぷーっと吹き出したかと思うと、大きな声で笑う。

「あのね。ハルナちゃん、それ、ジャグジーだから」

「え?!」

私は目が点になった。

ジャグジー?!

なんかの本で読んだことがある。

確か、泡が出るお風呂の事だっけ?

これがそうなの?

「でも、どうやったら止まるの?このブクブク」

「しばらくしたら止まるよ。自然にね」

藤枝君は、やっぱり笑いをかみ殺しながら答えてくれる。