「ち、違うの!あの、知らなくて、で、あの、テレビつけようとしたら、で、びっくりして」

慌てて、リモコンを拾ってテレビをブチッて切ったけど、切らないでさりげなく他のチャンネルに切り変えれば良かった。


しぃぃぃぃぃんと静まり返った部屋で、私はものすごく後悔した。


部屋に入って来た藤枝君は、ベッド脇のソファに腰を降ろすと、軽く溜息をつき、ぎこちなく視線を落としながらバスルームを指差した。

「とにかくお風呂に入って、温まっておいでよ」