コンビニを出て、藤枝君が私を連れて行った先はラブホテルだった。



…………………………………え!?



って、冷静に解説してる場合じゃないよ!!

なっ、なんで!?

どうしてラブホ????

「ふ、藤枝君!!こ、ここ。ここラブ…」

動揺して言葉がこんがらがってしまう。

藤枝君は、じっと前を向き、少し頬を赤くしながらも、私を抱いたまま小走りにラブホテルの自動ドアをくぐる。

「ごめん。ここで我慢して。

いつ来るか分からない車を待って、この雨の中を捻挫したままの君を連れ回すなんて出来ないし、コンビニじゃ風邪引くから」