「か、かずにぃ。ありがとう」


私はかずにぃの腕につかまりながら何とかバランスを立て直す。




そして、「もう大丈夫」と言って、上を見上げた時、じぃっと私を見つめるかずにぃと目が合ってしまう。



かずにぃは私の頬に絡まる髪をそっと梳かし、両手で私の頬を包みこむ。