かずにぃが、タクシーを呼ぼうとケータイのボタンを押し始めた時、とっさに、私はかずにぃの手に自分の手を重ねる。
「かずにぃ。私、待てるよ。
まだ、こんな時間だし。
せっかく、海の近くに来たんだから、お散歩でもしながら頭冷やして考えてみようよ」
「……遅くなるかもしれないぞ」
「いいよ。かずにぃと一緒だから大丈夫」
「かずにぃ。私、待てるよ。
まだ、こんな時間だし。
せっかく、海の近くに来たんだから、お散歩でもしながら頭冷やして考えてみようよ」
「……遅くなるかもしれないぞ」
「いいよ。かずにぃと一緒だから大丈夫」