「先生!この子がトール!!すごいんだよぉ~。

トールって何でも出来るんだよぉ」

サラはえっへん!って感じで僕を紹介した。

「ほぉ。君がトール君か、サラ嬢からお噂はかねがね……」

サラがあまりにもおおげさに言うので、僕は恐縮して首を窄めてしまった。

教授風で体格の良いその白髪の男性は、銀縁メガネをひょいと持ち上げると僕に優しい微笑を向けた。