「あなたは?どちら様?」

マミィは驚き、一瞬、身構えるようにして尋ねる。

キンケイドはさっと態度を変え、頭をかく。

「いやぁ~、すんません!

実は、息子がこの部屋に入院していると聞いて尋ねてきたんですけどねぇ。

どうも、別の部屋に移っていたみたいで。失礼しました」

キンケイドは、マミィにペコペコ頭を下げながら、後ろすり足で部屋から出て行った。