……よ、良かったぁぁぁぁ~~~。


いつものかずにぃだ。



射抜くようなあの真剣な眼差しも、さっきの言葉も……



なぁんだ……


冗談だったんだ。




ほっとして、なんだか体の力がヘナヘナヘナ~と力が抜けて、それから、むっとする。



「もうっ!ひどいよ!かずにぃ、からかうなんて!」

「ははっ。ごめん、ごめんって!」


かずにぃの腕をポカリとゲンコツで打つ。





でも、かずにぃのこの時の言葉が決して冗談なんかじゃなかったんだってことを、後日思い知ることになるとは、このときの私は夢にも思わなかったんだ……。