そんな7月のある夕刻。

僕とスーチンは買物をしに近くのスーパーを訪れた。

1週間分の食品を買い込んで、僕達はこれからのメニューについて話しながら車の側まで来た。

これから鍵を開けようとしたとき、彼女は慌てだした。

「サッカー台にもう一つ、買物袋を忘れちゃったわ!

トールはここで待っててね!」

僕にここから動かないよう申し付けると、彼女は急いでスーパーに戻っていった。

僕は歌を口ずさみながら車の近くで彼女を待っていた。