「ダッド!マム!」

強い圧力が掛かり、声が遮られた。

飛行機はバウンドし、激しく上下に揺れたが、車輪は滑走路をしっかりと捉えた。

一瞬の静寂。

それから、歓声があちこちから挙がった。

「生きているぞ!生きているぞ!!」
「バンザーイ、バンザーイ!!」

僕はシートベルトを外すと、両親と抱きしめ合った。




僕達は……生還出来たんだ!