「そっか……。それじゃ、ないはずだよね。他のとこ、探そうよ」

「OK!……え?!あれ?!開かない」


かずにぃがインテリジェンスキーのボタン押してみても車は反応しない。


「キーの電池切れ……だな」


リモート機能を使ってドアを開けることを観念したかずにぃは、直接、鍵をドアの鍵穴に指して車のドアを開ける。



2人で車に乗り込んだはいいけど、今度はエンジンが掛け方が分からない。


「困った……。電池なしでどうやったらエンジン、動くんだ?」


かずにぃがおでこに手を当てる。