「ダディ、風邪引くよ!もう、マミィに『めっ!』ってされちゃうよ」

ダディの腕に手を掛けようとした時、銀色の写真立てに手が当たってしまい、カタンと音を立てて机から落ちた。

「あ!」

一瞬、割れたかもしれないと思って僕は目をつぶった。

こわごわと目を開けて見ると、僕とマミィとダディが写っている写真の後ろから、もう一枚写真が覗いていた。