幼稚園の通常の保育時間が終った後、僕は両親の都合で延長保育で預かってもらうことになった。

そこで、遊ばせてばかりでは、と言う幼稚園の計らいで、算数の勉強も教えようということになったようだ。

だけど、最初の授業の後、先生はマミィに告げた。

「こんな子、みたことありません。

徹君は遥かに私の能力を超えてしまっています」

その日、先生は軽い気持ちで僕にテストをさせ始めた。

それをあっという間に解いてしまう僕に、賞賛の声を上げ、徐々に難しい問題をテストしていった。

小学1年、2年、3年と難易度を上げていき、ついには、大学入試問題を出されたように思う。