「ハルナ?どうした?」 考え事をしていた私の耳に、突然、飛び込んで来たかずにぃの声に、はっとして顔を上げる。 「何、考え込んでんだよ」 ハンドルを切りながら、かずにぃはキョトンとした私の顔を覗き込む。 いけない! かずにぃとドライブ中だった。 クルマは丁度、湘南の海のそばを走っていた。