それからしばらく、隣りに住んでいながらオレとハルナは会うことがなかった。


オレは遅れを取り戻すべく猛烈に勉強を始めたし、ハルナはハルナで東京の中学に通うための、編入試験の勉強を始めたからでもあった。


ほんの少しの期間、家以外の場所で家庭教師をしただけで、ハルナとの接点を自ら断った。