皮肉と言えば皮肉な巡り合わせだ。

オレがハルナへの想いに気付いたころ、ハルナはオレへの思いを断ち切ろうとしていたことになる。

そう言えば、2年前の誕生日―――――

ハルナは来なかった。

あの時、ハルナがオレと小谷のことを見ていたとすれば、あいつがその日来なかった事、その後髪を切ったことも、なんとなくだが、辻褄が合うような気がした。