「どうして、私の名前を?」

「さぁ、どうしてだろうね」


藤枝徹君ってやっぱりイジワルだ。


「じゃ、ヒント。

僕たちは以前、会ってるんだ。

思い出して。

今度会うときまでの宿題」


ええ~!


無理無理!


思い出せるようだったら、とっくに思い出しているよ。


金髪に碧眼。


こんなに特徴的なモデルのような彼を忘れるわけがない。


動揺する私に、彼はまたウーロン茶を買ってくれると「じゃぁ、また。今度こそ落とさないでね」と言って去ってしまったんだ。