でも、オレも重症かもしれない。

ハルナの顔がちらついて、勉強が手につかない。

ハルナの家は改築工事が終わったからと、先日、両親があいさつにきて、ハルナと会う機会も減ったはずなのに……。

「はぁ~。やべ」

頭を冷そうと、勉強の息抜きに町に出た。

大型テレビがずらりと並ぶ大型家電店の前を歩いた。

ガラスに映る自分の頭の後ろの髪型が爆発していたので、ガラスを見ながら直していた。

ふと、目をやると、画面にチビハルナ、「前原春奈」の顔がズラリと映し出された。