あれからいつの間にかねむってしまったらしい。

「きゃ!」

と、言うハルナの声に目を覚ます。

目を擦りながら体を起こすと、ハルナが真っ赤な顔をして、オレを見ていた。

「ああ。おはよ……。具合は?ハルナ」

ハルナは顔を強張らせて何も答えない。

「何もしてないよ。それより、具合は?」

「……だいじょぶ」

ハルナはソファの反対側の背もたれにビターっとひっついて、不信感いっぱいの目でじぃっとオレを見ていた。