リビングのソファに腰掛けながら、オレはブラシをハルナの長い髪にぐぃっと通す。

「痛い!痛い~!!かずにぃ、それすんごい痛い!!」

ハルナが、頭を押さえながらソファから逃げる。

「かずにぃのウソつき!」

「ごめん。ごめん。今度はちゃんととかすから」

「かずにぃ、出来るってウソでしょ!?」

ハルナが不審の目をオレに向ける。