今、こうしてオレが医学の道を歩んでいるのもこのヤブのお蔭だ。

「出来事には必ず必然がある」

その通りだった。


足を故障した3年前……。

あの頃のオレは随分すさんでいた。

思うように進まないリハビリ。

オレがいなくても順調に勝ち進むバスケチーム。

それらのことがオレを一層苛立たせていた。