次の朝、大学の講義が終ると、オレは一目散に大学付属の総合病院に向かった。

「かず先生、こんにちはー!」

「おー!ちゃんと、宿題やったか?」

「やってなーーい!!!」

「……おーい」

チビハルナのことがきっかけで始めた週1回の小児病棟での授業は結局、あれから3年経った今でも続けていた。