からかう俺の肩を北尾が叩く。

「まぁまぁ。オコチャマ相手にマジになんなよ」

「おこちゃまじゃないよ!!」

ちびハルナは北尾を睨みつける。

「それに、ハルナ、バカでもないもっ!!

教える先生がバカなんだよ!」

オレに対して自慢気に反論した。

それから、鼻をフフンと鳴らし腕を組む。

「お兄ちゃん、学年一番で頭がいいんでしょ?

聞いたよ、さっき。

だから、ハルナの先生にしてあげる!!」

これが俺とチビハルナとの最初の出会いだった。