でも、強張りながらも微かにオレを受け入れようと身体を開いてくれた、ような気がする。

「はっ!気のせいだな」

そう。

単なるオレの願望。

ベッドの上で、手をかざす。

白く柔らかな胸の感触も濡れた身体の感触もまだこの掌に残っている。

時折洩れるハルナのか細い声が、オレから「兄としての存在」と言う唯一の理性への枷を全て殺ぎ落としてしまった。

オレはベッドに顔を埋めて、ハルナの感触を思い出す。

ハルナの白い肢体が何度何度も脳に鮮烈に蘇っては消え、くすぶっていた欲情を掻き乱していく。

「くっそ!」

オレは仰向けになり天井を凝視した。