祭りからの帰り道。

泣き疲れたハルナは、オレがおんぶする背中で眠ってしまった。

家に帰るとおふくろとおばさん(ハルナの母親)が、玄関先で立ち話していた。

「でも、ホント、淋しくなるわ。

あなた達がいなくなったら。

ハルナちゃんもあんなにかずに懐いてくれているのに……」

深刻な顔した二人の会話が聞こえてきた。

「あ、あら……。かず、お帰り。

まぁ、ハルナちゃん眠っちゃったの?」

おふくろは慌てて取り繕うような作り笑いをした。