案の定、タケシもノボルもあからさまに「また、ハルナを連れてきたのかよ~」と不満をぶちまけた。

「しょうがないだろ!」

オレもさすがにおふくろの横暴とハルナの甘ったれぶりが頭に来ていた。

「巻いちまおうぜ」

タケシとノボルが言った。

そんなことをしたらどんな事態になるか当時のオレの脳ミソでも判っていた。

でもオレは友達とどうしてもハルナを気にせずに、思う存分遊びたかった。

「ハルナ!来いよ!」

オレはハルナを呼ぶと、チョコバナナを持たせた。