私が首を振っていると、かずにぃが不思議そうに私の顔を覗き込む。


「どうした?!」


「う、ううん。

な、なんでもない!

すごいよね。

大学の勉強もあるのに良く取れたね」


私がしみじみ感心していると、かずにぃがこめかみに人差し指を当てていたずらっぽく笑う。


「ここの出来が違うからな。実は車も既に購入済み。

今は親父のクルマが車庫に入っているから、俺のは近くの駐車場を借りてるんだ」