だけど、どんなにオレがハルナに冷たくしても、ヤツはいつも一生懸命、オレの事を

「かずにぃちゃ」

と呼びながら追いかけてくる。

ある日、また幼稚園で、ハルナを苛める奴等をぼこった事件がおふくろの耳に入ったことがあった。

オレは何の言い訳もしなかった。

ただ、相手がシャレになんない怪我をしたこともあり、おふくろは幼稚園に着くなりオレを怒鳴り、手を上げようとした。