そんな感じで、オレは何回か登園停止処分を食らった。

お陰でケンカに強くなったけど、おふくろはますます、

「ハルナちゃんのような可愛らしい女の子が私の子供だったらいいのに……」

と愚痴を零し、次第に

「女の子が欲しい」から、

「ハルナが欲しい」と言い出すようになった。

オレはハルナを大切にしたいと思う反面、こういうおふくろの言葉を聞く度にハルナを苛めたくもなった。