オレは当時、家から園バスで20分の幼稚園に通っていた。

ハルナは、その幼稚園に週に1日だけある「ひよこクラス」に母親と通園していた。

ハルナはオレの姿を見かけると、覚束ない足取りで、おしりをあひるみたいに不恰好に振りながら、くっついて来た。

それを邪魔だと言う奴等もいて、ある時、ハルナを突き飛ばした。

かっとしたオレは馬乗りになってそいつらを叩きのめした。