ある日、おふくろがハルナのミルクを作るからオレにハルナを見ていろといった。

冗談じゃない!

ぎゃぁぎゃぁ泣くだけのガキを見るより、オレは近所のタケシと秘密基地を一刻も早く作りたかった。

砂場で、トンネルを掘ってそれをタケシと壊すのがオレの楽しみだった。

でも、おふくろの命令は絶対だ。

聞かなかった場合は、当時大好きだったマルボーロのおやつ抜きの刑が待ち受けている。