かずにぃの部屋の戸を開けて入るなり、かずにぃはぬっと私の目の前に何かをかざして私はビクンとなる。


え?!

こ、これは……

運転免許証だ!

「ついに取ったぞ」

「うっわぁ~!すごいよ!おめでとーーー!!!」

手を叩き喜びながらも、『運転免許』と言う言葉に、ふと突然、学校の隣の教習所でオペラグラス越しに見た藤枝君の碧眼が頭の中をよぎる。



えっ!

え!

ええ~~!!



何で、ここで藤枝君のこと、思い出すのぉぉ!?