藤枝君は更に男の子と会話をしながら、かき氷のお店へと向かう。


「ハルナちゃん。足、大丈夫?」

「うん。それより、この子の家族を見つけよう」

「OK。でも、無理しないでね」


本当は足がかなり腫れ上がって痛かったけど、そんなことも言ってられない。

彼に遅れないように小走りで、この子が言ってたカキ氷屋の近くを目指す。


「そう言えば……藤枝君は中国語も話せるの?」

「昔、僕のナニーが中国人だったからね」