みんなと楽しんだはずの花火大会。

だけど、あの会場まで私の足は持ちそうに無かった。



「藤枝君、ごめんね」

「そんな……謝らないで。元はと言えば、僕が強引過ぎた。ごめん」

「そう言えば、どこに行こうとしたの?」

「それは……」


藤枝君が答えようとした時、子供の泣き声に彼の話しが中断する。